アパレル店に訪れるお客様の中には、マネキンのコーディネートに魅力を感じて思わず店内に足を踏み入れる方も多いのではないでしょうか。アパレル店のディスプレイは、集客だけでなく購入意欲を高める役割を持つため、お店にとって非常に重要です。
今回は、アパレルのディスプレイの基本から、売上に直結する具体的なテクニックまでをご紹介します。動画コンテンツも掲載しているのでぜひ最後まで読んでみてください!
株式会社エトワール海渡は創業122年の歴史をもつ総合卸商社です。
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アパレルディスプレイの基本
まずはディスプレイの基本から!
店舗のディスプレイを行う時には5つのポイントを抑えましょう。
- 清潔さ
- テーマの設定・統一感
- 明白さ、シンプル
- グルーピング
- 動線
【ディスプレイづくりで大事な5つのポイント】をまとめた過去記事はこちら↓
5つのポイントの中から、アパレル店のディスプレイで特に意識したい2つをピックアップしてご紹介します。
季節にあったテーマの設定
アパレル商品には季節感があるので、季節に合ったディスプレイを心掛けましょう。
ファッションにおける季節は春夏秋冬の4シーズンに限られません。夏でも「初夏」「盛夏」「晩夏」といった細かい季節に分かれています。重要なのは、現在の気温に合わせて店内のディスプレイを考えることです。今を快適にする提案ができれば、お客様の購買意欲を刺激することができます。
例えば、夏の暑い時期には路面店では薄手のトップスや冷感素材のアイテムを前面にディスプレイすることが効果的です。また、ショッピングモール内の冷房が効いたショップでは、冷房対策として薄手の羽織物やストールをディスプレイするのがおすすめです。
さらに、アパレル商品だけでなく、ディスプレイ資材でも季節感を取り入れることができます。季節ごとのイベントをイメージしたディスプレイにしたり、夏にはマリンボーダーやトロピカル柄の布を使ったりすることで、通年使えるアイテムの見せ方にも工夫を凝らしてみましょう。
商品をグルーピングする
店舗に入った際に、どこにどのような商品があるのかが一目で分かる店内にすることが大切です。商品がグループ化されている店は快適に買い物を楽しむことができ、お客様の視覚的なストレスを軽減させます。
特にアパレル店では、カテゴリ―ごとにグルーピングしディスプレイをしていくことをおすすめします。基本のカテゴリ―分け2種はこちら!
- アイテム別に並べる(アウター、トップス、スカートなど)
- カラー別に並べる(赤系、黄色系、緑系など)
カラー別に配置する場合は、色の相環を意識しましょう。同系色の商品を並べることで、売り場全体が統一感を持ち、お客様にとって見やすくなります。同じ色調の商品が隣り合うことで、コーディネートのイメージが湧きやすくなり、購入意欲を高める効果も期待できます。さらに、色のグラデーションを意識して商品を配置することで、視覚的な流れが生まれ、自然と目線が誘導されるため、店内を回遊しやすくなります。
【ディスプレイでのカラーの活用方法についてまとめた記事はこちらから↓】
ディスプレイの基本構成
ディスプレイには3つの基本構成があります。
- 三角形の構成
- 左右対称構成
- リピートの構成
【ディスプレイの基本構成についてまとめた記事はこちら↓】
今回は、マネキンやボディを使うことが多いアパレル店に取り入れやすい、2つの構成をピックアップしました。
三角形の構成
アパレルと雑貨を一緒にディスプレイする際には「三角形の構成」を意識して作りましょう。マネキンやボディは高さがあるため、ディスプレイ全体に大きな三角形の構成を作り出し、視覚的なバランスを整えることができます。
リピート構成
マネキンを複数並べる時には、一定のパターンを繰り返す「リピート構成」を意識すると良いでしょう。例えば、同じポーズのマネキンに同一のアイテムを着せることで、その商品への注目を集めることができます。他にも、特定のカラーを用いたアイテムを繰り返し配置することで、店舗全体の色調を統一し、テーマを際立たせることができます。
売れるアパレルディスプレイをつくるコツ
ここからはアパレル商品をより良く魅せ、売れるディスプレイにするためにできる工夫をご紹介します。
コーディネート提案をする
客単価を向上させるためには、一点買いではなく、複数のアイテムをお客様に勧めることが重要です。そこでアイテム単品ではなく、コーディネート提案をしてみましょう。
マネキンやボディを使ってコーディネートを展示する際は、バッグや靴、アクセサリーなどの小物を組み合わせてみてください。小物を含めたトータルコーディネートで見せることで、お客様は実際の着こなしをリアルに想像しやすくなります。
さらに、季節感を意識しながら、現時点だけでなく、少し先のシーズンを取り入れたディスプレイも効果的です。例えば、夏のディスプレイに新作の秋物カーディガンを合わせると、「季節の変わり目にこうしたスタイルを楽しむことができる」といったメッセージを伝えることができ、カーディガンの販売促進に繋がります。
コーディネートの提案は、マネキンやボディだけで行うものではありません。お客様が手に取りやすい位置に、コーディネートが可能なアイテムを配置することも効果的です。これにより、お客様自身が鏡の前で自分に合った着こなしを試すことができます。例えば、ボトムスの近くに合わせやすいトップスを配置するなど、ちょっとした工夫でお客様の興味を引くことができます。
トレンドアイテムを使う
お客様の興味や関心を引きやすいトレンドアイテム。そんなトレンドアイテムをディスプレイに取り入れる際は、あえて脇役として活用するのがおすすめです。
お客様がすでに持っているであろうアイテムをメインに据えることで、「トレンドアイテムを手持ちの服と合わせてこう着こなす」という具体的な提案が可能になります。このような提案によって、お客様は購入後の着こなしをリアルにイメージしやすくなり、購入の検討がより具体的になります。
アパレル商品にはシーズンごとにトレンドが存在し、トレンドアイテムはそのシーズンの主力商品となることが多いです。
しかし、トレンドアイテムを前面に押し出したコーディネートは、他のショップと似たようなディスプレイになりがちです。トレンドはアパレル業界全体で共通しているため、競合店と差別化することが難しくなることがあります。マネキンやボディが複数ある場合は、トレンドアイテムの見せ方をそれぞれで変えてみると良いでしょう。
ディスプレイのつくりかたを動画で分かりやすく解説!
基本編と応用編の内容を盛り込んだ、ディスプレイのつくりかた動画
【「魅せる」ディスプレイのつくりかた 】をエトワール海渡公式YouTubeにて公開中です。アパレルディスプレイのポイントから雑貨との組み合わせ方のコツまで、分かりやすく解説いたします。
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売場づくりのお困りごとはエトワール海渡にお任せください
今回はアパレル店のディスプレイをつくるコツをご紹介しました。
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