「自分だけのセンスで厳選した商品を届けたい」「好きなブランドに囲まれて仕事をしたい」そんな想いを抱いてセレクトショップの開業を検討している方が多いのではないでしょうか。しかし、実際に開業するとなると「仕入れ方法がわからない」「どこから始めればいいのか」「未経験でも成功できるのか」といった不安が生まれがちです。
本記事では、セレクトショップの開業から仕入れまでの流れをわかりやすく解説し、成功につながるポイントをお伝えします。
㈱エトワール海渡は創業122年の歴史をもつ総合卸問屋です。
取扱いメーカー2,500社、商品70万アイテム!会員数は実店舗・ネットショップ・法人など全国2万店に至ります。
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セレクトショップとは?開業するメリットと市場性

セレクトショップとは、店主やバイヤーが独自の視点でブランドやアイテムを選び販売するお店。個性的でトレンド感のある商品が揃います。
セレクトショップ開業の一番のメリットは、自分の好みやセンスを活かしてビジネスができること。大手チェーン店では扱わないような、”少しニッチだけどこだわりのあるブランド”を中心に据えることで、「このお店でしか買えない」という特別感を演出できます。
最近では消費者の好みがますます多様化しており、個性的な商品への需要が高まっています。特にネット販売が当たり前になったことで、全国のお客様にアプローチできる環境も整っているため、セレクトショップを開くには今がチャンスと言えるでしょう。
セレクトショップ開業の準備ステップ
ステップ1:コンセプト設計と市場分析をする

セレクトショップで成功するには、しっかりとしたコンセプト作りが大切です。年齢層や性別、どんな生活をしているかなど「どんなお客様に来てもらいたいか」を具体的にイメージしましょう。そして、アパレル、雑貨、化粧品、食品など、何を扱うかも決めていきます。
お店のイメージ作りも重要なポイントです。店舗名やロゴ、内装、商品の並べ方まで、全部に一貫したテーマがあると、お客様の記憶に残りやすくなります。
未経験から始める場合は、いきなり大々的にスタートするのではなく、小さなテスト販売から始めて、お客様の反応を見ながら少しずつコンセプトを固めていくのがおすすめです。
ステップ2:事業形態の選択と立地戦略をたてる

セレクトショップを開業する際には、まず「実店舗にするかネットショップにするか」を決める必要があります。
実店舗ではお客様と直接会話ができ、商品を実際に手に取ってもらえるのが大きなメリット。しかし、家賃や人件費がかかり、立地によって売上が大きく左右されるリスクもあります。そのため、ターゲットとするお客様が集まりやすい場所選びが重要です。ショッピングモール内、駅の近くの路面店、住宅街の隠れ家的な場所など、お店のコンセプトに合った立地を慎重に選んでいきましょう。
ネットショップの開業は、初期費用を抑えて始められ、全国のお客様にアプローチできるのが魅力です。24時間いつでも営業できるうえ、在庫管理や発送のシステム化もしやすいメリットがあります。ただし、商品の魅力を伝える写真や文章のクオリティが売上に直結するため、サイト運営のスキルを高めることが不可欠です。
ステップ3:資金計画と調達方法を検討する

セレクトショップの開業に必要な資金は、事業形態によって大きく変わってきます。
実店舗の場合、保証金や改装費、什器の購入費、最初の仕入れ代金などで300万円から500万円程度は必要になることが多いです。それに加えて、最初の数ヶ月分の家賃や人件費、光熱費なども用意しておく必要があります。
ネット開業は、ホームページ制作費や初回仕入れ代金、撮影機材などで50万円から150万円程度で始めることができます。ただし、商品の魅力を伝えるための写真撮影や商品説明の作成にはかなり時間がかかるので、その分のコストも考えておきましょう。
資金調達の方法としては、自己資金に加え、銀行融資や日本政策金融公庫の創業融資、近年ではクラウドファンディングなども活用されています。中でも創業融資は、低金利で利用しやすく、事業計画書を作成する過程で自身のビジネスプランを客観的に見直すことができるというメリットがあります。
ステップ4:法的手続きと必要な資格を確認する

セレクトショップを開くには、まず「開業届」を提出することから始まります。
個人事業主として開業する場合は、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。これは開業日から1か月以内に提出すればよく、手数料はかかりません。あわせて「青色申告承認申請書」も提出することで、税制上のメリットを受けられるため、同時に手続きを行うのがおすすめです。
法人として開業する場合は、定款の作成や法人登記、税務署や都道府県への各種届出など、手続きが個人事業よりも複雑になります。そのため、司法書士や税理士などの専門家に相談しながら進めると安心です。
化粧品を販売する場合は「化粧品製造販売業許可」または「化粧品製造業許可」が必要になるケースがあります。「仕入れて販売するだけ」と思われがちですが、海外からの輸入品を扱ったり表示ラベルの変更を行ったりする場合などには、該当する可能性があります。
また、医薬部外品や一部の健康関連商品にも取り扱いに資格や許認可が必要な場合があるため、商品ジャンルを決める際には事前に確認しておくことが大切です。
店舗やオンラインショップで、食品の小分け、加工、保存などを行う場合は、食品衛生責任者の設置が必要です。この資格は、各自治体が実施する1日程度の講習を受けることで取得できます。
また、販売形態によっては保健所への「営業許可申請」も必要となります。
※加工済みの食品を仕入れて販売するだけであれば、特別な資格や許可は必要ありません。
ワインやクラフトビールなどを取り扱う場合、税務署での酒類販売業免許の取得が必要です。さらに「一般酒類小売業免許」や「通信販売酒類小売業免許」など、販売形態に応じた種類があります。取得には事業計画や販売場所の明示、過去の納税状況など、一定の審査要件を満たす必要があります。
「医薬品」「医薬部外品」との線引きが非常に重要です。
健康食品やサプリメントの中には、効能を謳った表現によっては薬機法の規制対象となる場合があります。許認可の必要性だけでなく、広告表現の制限にも注意が必要です。
このように、販売する商品ジャンルによっては法的要件があります。セレクトショップを開業する際は、取り扱いたい商品の種類ごとに、あらかじめ管轄の自治体や税務署、保健所に確認しておくことをおすすめします。
セレクトショップの主な仕入れ方法

展示会・合同展示会での仕入れ
業界のプロが集まる展示会では、シーズンごとの最新アイテムを直接手に取って確認できます。合同展示会では複数ブランドを一度に見られるため、効率的に比較・検討できるのが魅力です。直接バイヤーと話せるので、取引条件の相談もしやすく、初めての仕入れ先探しにも適しています。
メーカー・ブランドと直接取引
気になるブランドやメーカーに直接アプローチし、仕入れ交渉を行う方法です。他店との差別化を図るうえで、有効な手段と言えます。取引条件(ロット数、掛け率、納期など)は事前に確認が必要ですが、ブランド側との信頼関係を築ければ、安定した仕入れが期待できます。
卸売業者・問屋を活用する
リアル店舗やオンラインの卸業者を通じて、幅広い商品を比較的少量から仕入れることができます。初期投資を抑えたい方や、テスト販売を行いたい場合にも便利です。業者によっては即日発送に対応している場合もあり、スピーディーな仕入れが可能です。
海外買い付けによるインポート仕入れ
海外での現地買付けや海外ブランドの輸入販売は、他にはない独自性を打ち出せる点が魅力です。特にヨーロッパやアジアの市場で見つけたアイテムは、セレクトショップならではの個性を演出できます。ただし、関税や輸送費、為替の変動リスクには十分な注意が必要です。
オンライン仕入れサイトの利用
近年では、オンラインの仕入れサイトが急速に普及しています。バイヤー登録をするだけで、国内外のアイテムを卸価格で手軽に仕入れることができます。商品情報を一覧で比較できるうえ、在庫管理や発注も効率的に行えるため、時間に限りのある個人事業主にもおすすめです。
セレクトショップ成功の秘訣

差別化と独自ポジションの確立
セレクトショップが長く愛され続けるためには、他店との差別化が不可欠です。差別化の方法としては、取り扱う商品の独自性を高めることや、専門性の高い接客サービスの提供、店舗の雰囲気やディスプレイへのこだわりなどが挙げられます。
なかでも、他では手に入らない“掘り出し物”や、ライフスタイルを提案するような企画を定期的に行うことで、「わざわざ行きたくなる店」として印象に残ります。価格競争ではなく、“体験”や“価値”で勝負することが、長期的な成功への鍵となります。
効果的な集客とSNS活用
セレクトショップにおける集客はテレビCMのような大きな広告よりも、ターゲットを絞った効率的な方法が効果的です。SNS、とくにInstagramは、商品の魅力やお店の世界観を写真や動画で伝えることで、理想的なお客様の層にアプローチできます。コーディネート提案や仕入れ時のエピソードなど、ストーリー性のある発信が共感を呼びます。ハッシュタグを戦略的に使って、商品を探している潜在的なお客さんにリーチすることも大切です。
地域密着型の実店舗であれば、イベントへの参加や他店とのコラボレーションが効果的です。一方、ネットショップの場合は、SEO対策やリスティング広告、インフルエンサーとのタイアップなども検討する価値があります。
リピーターを増やす関係づくり
セレクトショップを成功させるためには、一度来店してくれたお客様をリピーターへと育てることが非常に重要です。そのためには、購入後のフォローアップや季節ごとの新商品の案内、誕生日など特別な日の割引サービスなどを通じて、継続的な関係を築いていく必要があります。
LINEやメールでの定期的な情報配信も効果的で、お客様とのつながりを保ちながら再来店のきっかけをつくることができます。「好みを覚えてくれている店」は、それだけで信頼され、長く選ばれ続ける理由になります。
セレクトショップの仕入れにエトワール海渡がおすすめの理由
株式会社エトワール海渡は1902年創業の老舗卸問屋です。東京の日本橋馬喰町にショールームを構え、卸・仕入れサイト「ETONET(エトネット)」を運営しています。
ここでは、エトワール海渡で仕入れを行うメリットをご紹介いたします!
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①幅広い商品ラインナップが一か所で揃う

エトワール海渡では、アパレル・ファッション雑貨・生活雑貨・化粧品・季節商品・キャラクターグッズなど、幅広いカテゴリ―の商品を一括で仕入れることができます。ざまざまなジャンルを横断し、独自の世界観を表現したいセレクトショップにとって、非常に効率的な仕入れができる卸問屋です。
②小ロット・低リスクでスタートできる
商品は最低ロット1点からお仕入れいただけるので、セレクトショップの開業初期でもリスクを抑えた取引が可能です。掛け率も柔軟に設定されており、少量多品種で個性ある品ぞろえをしたいショップにもぴったりです。
③実店舗・オンライン両方に対応した仕入れ環境


東京 馬喰町のショールームでは、実物を手に取ってご覧いただきながら商品をお選びいただけます。また、卸・仕入れサイト「ETONET」なら、営業時間や距離にとらわれることなく、全国どこからでも手軽に仕入れができます。地方のショップ様にもご利用いただきやすいことも、大きな強みです。
④オリジナル商品の展開

エトワール海渡では、他店との差別化を図れるオリジナル商品を展開しています。使い手の視点に立った商品開発と専門バイヤーの確かな目利きにより、アパレルから食品まで幅広い分野で数多くのロングセラー商品を生み出しています。
オリジナル商品の一覧はこちら
⑤流行と定番を押さえた選定力


取り扱い商品はトレンドを意識しながらも、しっかりと売上につながる商品をセレクト。ファッション性はもちろん、実用性やギフトとしての魅力も兼ね備えており、幅広い客層に対応した仕入れができます。シーズンごとの特集や提案も充実しています。
⑥長年の実績と信頼による安心感
120年以上の歴史を持つ総合卸として、エトワール海渡は多くの小売店に選ばれ続けています。豊富な実績と信頼性があるからこそ、初めての仕入れでも安心して取引を始められます。
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エトワール海渡での仕入れについて、他の記事でもご紹介しています▼
エトワール海渡はセレクトショップの成功をサポートします
セレクトショップの開業は決して簡単な道のりではありませんが、自分の感性を活かしながら、お客様に喜びを届けられる、とてもやりがいのあるビジネスです。この記事で紹介した開業の流れや仕入れ方法を参考に、あなただけの魅力あふれるセレクトショップを目指してください。
商品のセレクトや企画、販促方法にお悩みの際はぜひエトワール海渡をご活用ください。小売店様の課題に寄り添いながら、豊富な商品ラインナップと販促のヒントで、ショップ運営をサポートいたします。